五島リトリート ray by 温故知新は、ホテルの部屋で過ごす時間そのものにお金を払いたい人なら、2人1泊11万円を超えても選んでよい宿です。
私は2026年7月、2階のオーシャンビュー温泉露天スーペリアに夫婦2人で1泊しました。夕食・朝食付きで、一休から予約して約112,000円です。
私たちは「五島に行くからrayを選んだ」のではありません。以前からここに泊まりたくて、rayに泊まることを前提に五島旅行を決めました。
それだけ期待して行ったにもかかわらず、10点満点なら12点。今なら15万円でももう一度泊まります。
ただ、五島リトリートrayの口コミを調べると、食事に満足できなかった人や、客室露天風呂の動線を気にした人もいます。
一休.comでは2026年8月17日時点で総合4.67。客室・アメニティ4.76、施設・設備4.74など全体的に高評価ですが、お食事は4.51と項目別では最も低くなっています。
実際の投稿内容は、一休.comの五島リトリートray口コミで確認できます。
11万円を超える宿ですから、「この値段を出すなら、食事もお風呂もサービスも全部圧倒的であってほしい」と期待するのは自然です。
実際に泊まって分かったのは、rayの価値は料理や温泉を一つずつ採点するだけでは分かりにくいということでした。
海につながるような客室で、お風呂に入り、飲み物を飲み、音楽を流し、何もせず過ごす。その一晩全体に価値を感じられるかどうかで、11万円への評価はかなり変わると思います。

【写真①:客室全体】
30秒で分かる今回のひっかかり判定
| 判定項目 | 今回の結論 |
|---|---|
| 宿泊料金 | 2人1泊夕朝食付きで約112,000円 |
| 11万円の価値 | 私にはあった。15万円でも再訪する |
| 食事の低評価 | おいしくないとは感じなかった。ただし高価格ゆえ期待値が上がるのは理解できる |
| 露天風呂の動線 | 2階露天スーペリアでは問題なし |
| 一番の魅力 | 客室・海・温泉をまとめて楽しむ滞在そのもの |
| 最大の注意点 | ホテルで過ごす時間が短いともったいない |
| 向いている人 | rayに泊まること自体を旅行目的にできる人 |
| 向いていない人 | 朝から夜まで観光し、ホテルは寝る場所と考える人 |
| スパ | 90分28,600円でも満足。ただし次回は部屋の時間を優先したい |
| 再訪 | 絶対にする |
| 私の評価 | 10点満点で12点 |
五島リトリートrayを選んでよい人・選ばない方がよい人
五島リトリートrayは、単に「五島で良いホテルに泊まりたい人」全員に勧める宿ではありません。
一番の分かれ目は、このホテルで過ごす時間そのものを旅行の目的にできるかだと思います。
| 選んでよい人 | 別の宿も比較した方がよい人 |
|---|---|
| 記念日など特別な旅行で使いたい | 宿泊費をできるだけ抑えたい |
| 客室で何もしない時間を楽しめる | 朝から夜まで観光したい |
| 海を見ながら何度も露天風呂に入りたい | ホテルは寝る場所と割り切れる |
| 静かな空間でゆっくり過ごしたい | 料理を旅行最大の目的にしている |
| 部屋そのものにお金を払える | 客室で過ごす時間がほとんどない |
私たちはrayに泊まるために五島へ行きました。
実際に泊まってみると、この順序で旅行を決めたことが結果的によかったと思っています。
rayを予約するなら、「五島観光の合間に泊まる高級ホテル」ではなく、「rayで過ごす時間も旅行の目的」と考えた方が、この宿の料金には納得しやすいはずです。
2人で約11.2万円。それでも高すぎるとは思わなかった
「広い」と感じる部屋
今回泊まったオーシャンビュー温泉露天スーペリアは、公式では58㎡、定員3名。室内シャワールームと温泉露天風呂を備えています。
客室タイプごとの広さや設備は、五島リトリートray公式サイトの客室情報で確認できます。
58㎡という数字だけを見れば、もっと広いホテルの客室もあります。
それでも部屋に入った瞬間、「広い」と感じました。
目の前には大きなベッド。その先には床から天井近くまで続く大きな窓があり、そのまま海まで視線が抜けます。
天井も高く、壁の一面を大きな鏡が占めているため、室内なのに外にいるような開放感がありました。
写真で何度も見てから泊まったホテルなのに、実際に部屋へ入ったときの方が圧倒的でした。
そして、rayでよかったのは景色だけではありません。
客室の冷蔵庫には、私たちが泊まったときは水、炭酸水、ポカリスエット、コーラ、緑茶、野菜ジュース、ヤクルト1000、プレミアム・モルツなどが用意されていて、すべて自由に飲めました。

【写真②:宿泊時の冷蔵庫の中】
一つ一つを金額換算すれば大したことではありません。
でも、わざわざ売店へ行ったり追加注文したりせず、「お風呂から出たら何を飲もうか」と冷蔵庫を開けられる。この小さな自由さが、部屋から出ずに過ごす時間とよく合っていました。
何もしないことを退屈にさせない部屋
私はプレミアム・モルツをワイングラスに移し、露天風呂に入りながら飲みました。
少しのぼせそうになったら外のベンチへ移動して海を見る。
またお風呂に戻る。
朝になると、部屋に用意されていたコーヒー豆を自分で挽き、Bluetoothスピーカーにつないでジャズを流す。ソファに座って海を見ながらコーヒーを飲む。

【写真③:海を眺めながら飲んだビールとコーラ】
特別なアクティビティをしているわけではありません。
それでも暇ではありませんでした。
海、露天風呂、飲み物、音楽、家具、静けさが一つにつながっていて、何もしないことを退屈にさせない部屋でした。
本当にそこまで出す価値ある?
検索している段階では、「11万円で一泊」と考えてしまいます。
泊まった後の私には、11万円で部屋を借りたというより、チェックインから翌朝まで続く時間そのものを買った感覚の方が近いです。
私が友人から、
「めちゃくちゃ泊まりたいけど、高いんやろ。本当にそこまで出す価値ある?」
と聞かれたら、
「絶対行くべき。部屋に入った瞬間に別世界やし、露天風呂入ってるときは人生のピークって感じ」
と答えます。
かなり大げさに聞こえますが、宿泊直後の感想としてはこれが一番近いです。
食事の口コミは気になる?実際にはどれもおいしかった
美味しかった料理は?
rayの口コミを調べていて、一番慎重に考えたのが料理です。
2026年5月には、料理長厳選プランを利用した宿泊者から、伊勢海老の殻、ペアリングワインの提供、五島牛の硬さについて具体的な不満が投稿されています。一方で、同じ一休には食事を5点と評価する口コミも多数あります。
私たちが食べた夕食は、普通に「おいしかった」です。
特に覚えているのは、イサキなどの造り、クエの香味揚げ、アワビと肝のソースに車海老を合わせた五島うどん、大葉のアイスクリームでした。



【写真④〜⑥:造り/クエの料理/アワビの五島うどん】
クエの料理は、柴漬けやトマト、茗荷などの薬味と一緒に食べるもので、今回の夕食の中でも特に印象に残っています。
五島うどんも、単に地元のうどんを出すのではなく、アワビとその肝のソース、車海老まで合わせた一皿でした。
なので、私の体験から「rayの料理がおいしくない」という口コミには同意しません。
ただし、料理への低評価が出る理由は少し理解できます。
11万円を超えるホテルを予約すると、「この値段なら料理もこれまでの人生でトップクラスに感動するはず」と、無意識にハードルを上げやすいからです。
私たち自身、rayの夕食には満足しました。
”五島列島で”印象に残った料理は?
それでも五島旅行全体で食事を振り返ったとき、強く記憶に残っているのは街の居酒屋でした。
大将のおまかせで頼み、私は練り物、妻はイサキの天ぷらと煮付けが特に気に入りました。最後のパスタまで含めて、どれもおいしかったです。
これは「rayより居酒屋の方がおいしかった」という単純な順位の話ではありません。
高級ホテルで食べる完成された会席と、街の店でその土地のものを次々食べる体験では、そもそも記憶に残り方が違います。
だから、食事だけに宿泊料金11万円分の感動を求めると、期待値によっては評価が厳しくなると思います。
一方で、rayを「夕食+朝食+温泉+客室+景色+静かな時間」をまとめて体験する宿として考えるなら、料理への一部の低評価だけを理由に候補から外す必要はない、というのが私の結論です。
「露天風呂に入りにくい」は2階スーペリアでは当てはまらなかった
露天風呂については、客室タイプによって分けて考えた方がよさそうです。
2026年7月に1階ファミリーデラックスへ宿泊した人からは、露天風呂への出入りやシャワー室からの移動が煩わしかったという口コミが投稿されています。
私が泊まったのは2階の露天スーペリアです。
この部屋では、
室内シャワー
↓
脱衣スペース
↓
露天風呂
という流れで移動できました。

【写真⑦:室内シャワールーム】

【写真⑧:脱衣スペース側から見た露天風呂】
私自身はこの動線に不便さを感じませんでした。
シャワーを浴びてからそのまま露天風呂へ行けるので、むしろ使いやすかったです。
露天風呂は2人なら余裕を持って入れます。体感では3人程度でも入れそうな広さでした。
お湯の温度もちょうどよく、人目も気になりませんでした。2026年7月の宿泊でしたが、私たちが泊まった日は虫も気になりませんでした。
そして何より、湯船の先に海があります。
私は一泊しかしていないのに、5回くらい入りました。
これだけ入っているので、「客室に露天風呂が付いている」という設備の一つではなく、滞在の中心だったと言った方が近いです。
なお、五島リトリートrayでは2026年2月1日から全26室の客室露天風呂が温泉になっています。
泉質や温泉については、五島リトリートray公式の温泉情報で確認できます。
露天風呂の使いやすさについて口コミを見る場合は、「五島リトリートray」という施設全体の評価だけでなく、どの客室タイプに泊まった人の口コミなのかまで確認した方がよいと思います。
接客は派手な演出より「ちゃんと対応してくれる」安心感
私たちは記念日旅行で利用しましたが、ホテルには記念日であることを伝えていませんでした。
そのため、ケーキやメッセージなど特別な記念日サービスを受けたわけではありません。
それでも接客には満足しています。
チェックイン前に車を停めたときには、スタッフが駐車場所まで来て、スーツケースをすべて運んでくれました。
チェックイン時にはウェルカムドリンクとスイーツ。
さらに宿泊当日の午前になって「やっぱりスパを受けたい」と思い電話したところ、急な申し出でも予約を手配してもらえました。
何か一つ派手なサービスがあったというより、こちらが必要とした場面で気持ちよく対応してもらえたことが印象に残っています。
ray spaは28,600円払う価値がある?
今回はオプションでray spaの「エクスペリエンス」90分コースを利用しました。私たちの利用時の料金は1人28,600円でした。
現在の公式料金は1人28,600円で、五島の椿オイルなどを使ったフルボディのトリートメントです。60分19,800円のコースもあります。予約前に五島リトリートray公式のray spaページで確認してください。
私はホテルスパ自体が初めてでした。
感想は、単純に最高でした。
90分あるのに、一瞬で終わったように感じました。
妻も「最高」と言っていました。ただ、妻は以前にも本格的なスパを受けたことがあり、「これまで受けた中にはもっと良かったものもある」とのことでした。
この評価の違いは、食事と少し似ています。
スパ経験がほとんどない私にはかなり強い体験でしたが、高級ホテルや本格的なスパをいくつも経験している人なら、28,600円への評価は変わると思います。
では、次にrayへ泊まったときも90分受けるか。
私は受けません。
スパに不満があったからではありません。
夕食後すぐに90分のスパへ行ったため、夜の客室でゆっくり過ごす時間が減ったからです。
スパもよかった。でも、それ以上にrayでは部屋で過ごしたかった。
次回は夕食後にそのまま部屋へ戻り、露天風呂に入ったり、飲み物を飲んだりしながら、夜の客室をゆっくり楽しみます。
スパを利用するとしても、次は60分程度の短いコースを選ぶと思います。
ray spaの欠点というより、客室で過ごす時間の価値が高すぎた結果です。
rayで後悔しないために、予定を詰め込みすぎない方がいい
2人で約112,000円。
高いホテルです。
だからこそ、「せっかく五島まで来たのだから観光もグルメもスパも全部楽しみたい」と考えたくなります。
でも、一泊してみて私が勧めたいのは逆です。
予定を減らした方がいいです。
特に一泊なら、チェックイン後も観光へ出かけ、夕食後にも予定を入れ、翌朝早くホテルを出るような旅程では、rayの料金はかなりもったいないと思います。
私が一番満足したのは、有名な観光地へ行った時間ではありません。
海を見ていた時間。
何度もお風呂に入った時間。
冷蔵庫から飲み物を出した時間。
朝に豆を挽き、ジャズを流してコーヒーを飲んだ時間。
つまり、何も予定がなかった時間です。
rayでは、その「何もしない時間」が商品だと思います。
五島を朝から晩まで観光したいなら、街中など別のホテルを選び、浮いた宿泊費を食事やアクティビティへ回すのも十分合理的です。
逆にrayへ泊まるなら、rayで過ごす時間を旅程の余り時間にしない。
これが、実際に一泊して一番伝えたいことです。
五島リトリートrayにまた泊まる?最終判定
また泊まります。
「機会があれば」ではなく、絶対にもう一度泊まりたいです。
今回の料金は2人で約112,000円でしたが、私は15万円でも泊まります。
食事については、五島旅行で最も強く記憶に残った食体験が街の居酒屋だったのも事実です。
スパも最高でしたが、次回はあえて受けずに、部屋で過ごす時間を増やしたいと思っています。
それでも12点を付けるのは、rayの価値が「料理5点、お風呂5点、接客5点」のような足し算ではなかったからです。
部屋に入った瞬間の開放感。
大きな窓の向こうにある海。
好きなときに入れる露天風呂。
冷蔵庫から取り出したビール。
静かな客室。
朝、自分で豆を挽いて飲むコーヒー。
それらが全部つながって、一晩の体験になっていました。
五島リトリートrayの口コミを読みながら、
「泊まりたい。でも2人で11万円は高い。本当にそこまでの価値があるのか」
と最後の一歩で止まっているなら、判断基準はかなりシンプルです。
部屋そのものを目的に五島へ行きたいと思えるなら、私は選んでよいと思います。
反対に、料理だけを最大の目的にする人や、ホテルで過ごす時間が短い人には、この価格の価値は感じにくいかもしれません。
私はrayに泊まりたくて五島へ行きました。
そして泊まった今は、
rayにもう一度泊まるために、また五島へ行きたいと思っています。
